自給率の問題

現在日本で塗り物などに消費される漆の99%以上は中国から輸入しているそうです。
ごまもそうですが、国内で生産しても食べていけないために国内生産量が限りなく減少して、価格が高騰しているため、結局輸入物が主流になるのです。

いくら国民が日本産を大事にしたいと思っても、一部の富裕層ならともかく、明日の糧も危ぶまれる一庶民にとっては、内容が大きく変わらなければ、安価な外国産を選ぶという選択肢しかありません。

国産の保護は個人の意識レベルで行っても、これだけの経済危機の中で浸透するはずもありません。

国際化という言葉が何十年前にもてはやされ、最近では独自性などが注目されますが、日本という国の大事な事が庶民の知らないうちに無くなっていくのは、残念に思います。

様々な技術が発達し国際化が進んでも、実は一庶民の暮らしぶりはそれほど良くなっていないのでは?と思います。

話はそれますが、例えば、
電化製品が発達し家事は楽になり、余暇ができるかもと思わせる一方で、家事を担っていた女性が外で働かないと家計が成り立たない様になって、結局はあくせく時間に追われるのが現実です。

そして消費電力も増加し、電力供給を補うために原子力に頼るという。

ちょっと話がそれすぎましたが、
伝統を見捨て外国かぶれしてこのままでは日本が駄目になるのではという不安があります。

国民意識レベルでは「焼け石に水」ぐらいまで悪い経済環境がしみついていると思うので、国家レベルで何か対策をお願いしたいです。

私には、漆を植栽したりごまを栽培したりする事はなかなかできませんが、
そういった人たちが食べていける様な環境づくりに貢献できる様、
「焼け石に水」でも、自分にできる事はなんとか実行していきたいと思っています。

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このページは、tairaが2009年7月10日 10:19に書いたブログ記事です。

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