※注意:無駄に長いです。
ついに、初フルマラソンを裸足で完走!
緊張が続いたこの数日間。
前々日には、走る.jpの山田さんが、#5fingersの人達に
裸足で走る事をばらしたので、もう後には引けなくなり、
これにも感謝。
前日、裸足で何度もフルマラソンを完走している青年から
「めちゃきついですよ」というメッセージをもらう。
彼が言うんだからキツい事まちがいなし。
これまでの文章からはそんな様子はうかがえなかったので、
その言葉に「まさか今さら..」だったけど、ここで覚悟を決める。
でも絶対やるねん!
今回やらへんかったら、次は1年後になってしまう。
2011年2月6日。
当日は緊張がピークに。
5時半に起きて、まず気合いを入れてお化粧しました。
今日は私の晴れ舞台だもん。
そして、みそ汁掛けご飯と小さい餅2個食べました。
トイレにも行き、準備万端。
・マキロン
・テーピング用テープ
・絆創膏
・制汗スプレー
・メンソレータム、メンソレータムクリーム
・タオル大小
・ゴム草履
・着替えの下着
・着替え服
・去年から余っている補給食
・ウィダーインゼリー3個
・歯ブラシ
・カメラ
・携帯充電器
・化粧道具
・雨合羽
・トイレに履くビニール袋2枚
・敷物
あれ?なんだかカバンが巨大化した(笑)。
JR桂川駅までは旦那さまが送ってくれました。
旦那様は南港のFishingShowに行くのでした。
電車の中にはランナーらしき人が..
隣の座席の女性が引換券をかさこそ確認。
緊張、緊張〜
受付をすませ、トラブルカウンターで、
「靴ひもが無いタイプなんです。」
と言う自分の嘘を内心笑いながら、
チップを黒いのに交換してもらい、
マジックテープのバンドを借りる。
万が一のため、かわゆい紐は持って来てたんだけどね☆
今回はスタートと着替えの場所がすごーく離れているため、
草原に荷物を放置しました。
ちょうどスタート前の草原にシートをしいて
特にすることもなくぼんやりしていました。
今回は必死なのでtwitterも原則封印。
だけど緊張しすぎて、裸足の写真を撮り忘れました。
これはショック!
体操が始まり...挨拶が始まり...ぼんやり待つ私。
そうそう、みんなが体操している間にさっさとトイレを済ませました。
私は基本、準備体操しないんです。
ちょっと伸び上がって足首くるくるするだけ。
国会議員の穀田さんが挨拶とのアナウンスが入り、
あわててステージ付近へ飛び出し、
写真とりました。
穀田さんは、米屋みたいなエプロンしてました。
説明されてたのですが良くわかりませんでした。
アナウンスで
「途中工事中の区間があり砂利道がありますから注意してください。」
マジで!?
あぁ、ついてない..。でもここまで来たら関係ない!
ガレバを失踪する変な外国人の映像を思い出し、勇気を出す!
こちら参照→http://www.site-index.net/weblog/2010/11/post-105.html
そして遂にスタート15分前。
あまり早くに裸足になると冷えるから、
ぎりぎりまで粘ろうと思いましたが、
みんながぞわぞわ集まって来て、
10分前には、靴を脱いでスタート地点5時間以上のラインに
たちました。
運動場の路面が足を冷やします。
早くスタートしてくれないと...
緊張と寒さで歯がガチガチと鳴りました。
結局、ウエアはしまむらで買って来た温熱効果のハイネックと
スポーツ用の長袖シャツの2枚重ねにしました。
帽子は普通のでは飛ぶし、ニットは暑そうだし、かぶるのやめました。
「え、裸足?」
やはりスタート前から驚かれました。
大丈夫かと聞かれるけど、わたしだってまだこの時点ではわかりませんから。
「30kmまでは自信があるんですけどねぇ...」
遂にスタートです。
噂に聞いてた通り、しばらくはのろのろ歩き。
いいんです。そんなシビアにタイムを狙ってる訳ではないですから。
先は長い、のんびり行こう!
まず、最初にアスファルトの粗さに萎えました。
うへぇ、こんな粗さがずっとだったら、ほんまに修行やん。
今さらこんな事でへこたれたら、
「それみたことか〜」と馬鹿にされる事間違いなし!
サイクリングロードだから、アスファルトが古くなっているところが多い。
大きな大会だったら車道を走れるからもっと快適なんだろうなぁ、
などと考えながら、なるべく接地時に摩擦が生じないよう、
丁寧に踏んで行く。
そして驚きの砂利道!
まさかの裸足・砂利道・初体験〜
なるべく大きな石の無いところを選んでひょいひょい走り抜けました。
思っていたより案外短かったので助かりました。
500mぐらいだったのかなぁ?
折り返しも通るので、ぞーっとします。
自転車道の横の30cmほどの芝の部分がある時は、
積極的にそちらを走りました。
やわらかくってつるつるでふわふわで、きもちいい〜最高です!
でも、ずっとは続きません。
粗いアスファルトは強敵です。
とたんに歩くぐらいの速度に落ちます。
でも歩いてないんですよ。進む距離はわずかですが、
今回の目標は完走ですから、絶対あるかないんです。
最初の先頭集団が折り返してきてtwitterのまるやまさんと遭遇。
視力が低下しているので必死に目をこらしてゼッケンを見てました(笑)
先頭集団は走りがちがいますね。かっこいいです!
☆テンション上がる。
10kmを超えてようやく水分補給を1回しました。
そのあとは、バナナ、クッキー、チョコ。
嫌いなバナナもすんなり食べれる様になりました。
今回は山田さんという70ん才のおじいさまに元気をいただきました。
スタート時に隣にいたそのおじいさまと、のちほど再会☆
☆おじいさまの満面の笑顔でテンション上がる
お孫さんの話、お子様の話、息を切らせ気味でいろいろ聞かせてくださいました。
6時間のペースランナーの集団の少し前をこのおじいさまと離れたり、
再会したり、おしゃべりしながら前半乗り切りました。
そしてエイドに立ち寄った時、6時間の集団に抜かれました。
スタート会場を通過した頃、ぼちぼちゴールする人が出始めました。
2回目のまるやまさんとの遭遇!
☆ハイタッチ、テンション上がる。
もうまるやまさんゴールか...わたしの2倍の速度やん。
あと半分。
28km地点、まだまだ走った事のある安心距離。
エイドではバナナと梅干しを同時に食べる。
たぶん、このあたりでjognoteのjowanさんが
声をかけてくれた。
応援に行きますとは聞いてたけど、
出走されているとは知らなんだ。
これには、びっくりしすぎました。
あんまりびっくりで、しばらく逆走してくださっているのにも
気がつかず...
今回はあまり周りをみる余裕は無かったんです。
VFFの人が何人か参戦してらっしゃった様ですが、
一人も見つけられませんでした。
なんせ、危険物が無いか路面を両の目でサーチするのでせいいっぱい。
とにかく突然のサプライズに超感激!
こんなに直接応援してもらえて幸せです。
☆テンション上がる。
後半、地獄の粗アスファルトがずーーーっと続く区間があり、
もう痛さは半端無いです。
足裏が無事かどうかなんて、いちいち考えません。
血が出てもかまへん、絶対やりぬくんや〜!!
歩く人に抜かれるほどの速度になりますが、
一応走ってます(汗)。
そしてまた、新たなおじいさまとの出会いが!
なんと78歳でいらっしゃる。
後で調べたら、たぶん今回最高齢。なんと光栄な事。
しばらく最高齢のおじいさまとお話ししながら走る。
痛いアスファルト区間をいたたたと言いながら走る私。
このアスファルトはキツすぎます〜。
わたしのぼやきを聞いてもらいました。
昔はだれも靴なんて履いてなかったからね。
お金持ちだけしか靴買えなかったんだから。
小さい頃は運動会は皆裸足で走っとった。
高齢の方は裸足で走っていてもそれほど驚かれないし、
あぶないからやめなさい!とか大丈夫?とか心配したりしないので
お話ししてても心地よく、そんな感じが好き。
ずばり欧米化が日本人を虚弱にしているのです。
ある意味、罠とも言えます。
その土地にあった食べ物や文化は、とっても合理的に
意味があって伝えられて来たのに...
貿易自由化なんて、恐ろしいです。
そして、粗いアスファルトのエリアが一旦終わり、
おじいさまとお別れ。
もう今となってはどちらのおじいさまのお話か忘れましたが、
10kmを週に3回ほど走ってらっしゃるそうです。
やっぱりそれぐらい走らないとフルをこなせないですね。
ちょっと目標にしたいです。
残り10kmの地点で、ピンク色のウエアのおばあさまと
あと10kmですねと軽い会話。
おばあさまよりおじいさまの方が会話好きのようです。
結局、健脚なおばあさまは、
粗いアスファルトのエリアにさしかかって減速した私をおいて
みるみる先に進んで行きました。
そうそう、残り10kmのエイドでは、
もう少しで靴下をはかされそうになりました。
ちょうどエイドの折り返し後の方のアスファルトが
粗すぎて、濡れてもいるし、そうろっと歩きになって、
怪しかったからだと思います。
うかうかしてると無理矢理に靴下を履かされそうな勢いだったので、
バナナと梅干しだけ口にほりこんで、さっさと逃げました(笑)。
あと10kmだから。
ここからは、裸足で走った事の無い距離。
未知の世界へのわくわく感。
でも、もうすぐ終わってしまうのかという少しの寂しさ。
その32km地点でようやくtweetしました。
思ったより時間がかかったため、お知らせしなきゃと思い。
レスは読む余裕ありませんが、返事を勝手に想像して、
粗いアスファルトとの戦いに精神を奮い立たせました。
1km毎にtweetしたい気分でしたが、
ぐっとこらえました。
そして残り少なくなった道中を、目一杯堪能しようと、
1歩1歩確実に前に進みながら歩く様なスピードで走りました。
足を痛めて座り込む人、疲れて歩く人、ストレッチする人、
ビッコをひいて走る人、みんな疲れてました。
ラスト10kmは抜かれる事はほとんど無く、
歩く人を追い越して行くだけでした。
私は今日は初マラソンで思ったより時間がかかっているから
絶対に歩かないで完走する!
※エイドでは立ち止まりましたけど。
幸い、歩きたいとは思いませんでした。
頭をよぎりもしませんでした。
初フルマラソンで裸足で完走したい、
頭の中は、ただそれだけだったんです。
ネットで出会ったいろんな人からの励ましを糧に、
なぜか、1km、1kmが短く感じます。
もう終わりか。
寂しいな。
あっという間に、残り195m。
トンネルをくぐって涙が込み上げます。
☆化粧崩れを考えると涙は引っ込みました(笑)。
ゴール!!
涙を出したい様な、出したくない様な...
感動でへにゃへにゃと座り込みました。
タイムを確認するのを忘れてて、
改めてストップウォッチを止めました。
たぶん、6時間22分ぐらい。
ぼけーっと座ってると、
2人組の男性が話しかけて来ました。
一人はビブラムファイブフィンガーズのFlowを履いてらっしゃいました。
実物見たのは初めて。というか履いている人見たのは初めてでした。
もう一人の人が、次は裸足でチャレンジしようと思ってたのに
先を越されてしまったと悔しがってました(笑)。
私の裸足をみて、きっと次回は裸足で出走されるでしょう。
そんな人がどんどん増えるかもしれませんね。
しゃがんで膝を広げ、股関節あたりだけ伸ばしておきました。
もうしばらく、ぼけーっと座ってました。
感動にひたってたんです。
でも、日も暮れて来て人影もまばらになり、
そろそろお片づけムードになって来ました。
原っぱの上にぽつんと残された私の荷物に
向かって歩き始めました。
ああ、完走できた。ヨカッタ。
今回「え、裸足?」の言葉に何度も助けられ
☆テンション上がりました。
そうです。裸足です。
とりあえず、どろどろの足のまま草履に履き替え、
※なんでこの写真とらなかったんだろ?失敗。
うどんをもらう事に。
山盛りのあったかいうどん。
うどん好きなので嬉しい〜
でも半端無い量だよ。
うどんをたいらげ、足を洗い場で洗う。
ごしごし。
このとき、左足の人差し指の頭に小さな擦りむきを発見。
そういえば、足裏に石がくっついたとき、払おうとして
一瞬、地面に擦ってしまったなぁ。
裏面は?...
どこも破れてない!
マメも無い!
やったぁ無傷だ!
絆創膏は使う必要が無かったけど、
念のため全体にマキロンをかけて、
メンソレータムクリーム(黄色)を
塗り付けて、靴下履いて、着替えた。
更衣室の床面は土で、シートも何もひいてなかった。
もう誰もいなかったので、アンパンマンシートをひいて
その上でゆっくり着替えました。
抽選して、交換の景品切れで飴を大量にポッケにいれてもらい、
哀愁漂う会場を後にしました。
最終ランナーが38km地点という放送が流れてました。
いい大会だなぁ。最後まで走らせてくれるんだなぁ。
駅までの道のり、徒歩30分。
幸い、ダメージは少なく、歩いて帰れそうです。
でも無駄に荷物が重い〜、、。
結局使ったものは、
・マキロン
・メンソレータムクリーム(黄色)
・ゴム草履
・タオル
・着替え
・デジカメ(1枚だけ)
・ウィダーインゼリー開始前、ゴール後にそれぞれ1個。
・敷物
いらんかったもの、
・テーピングのテープ
・補給食系
・歯ブラシ
・化粧道具
・雨合羽
・トイレに履くビニール袋2枚(トイレいかなかった)
・制汗スプレー
・絆創膏
ようやくtwitterメンションを確認。
うれしいメッセージがいっぱい。
こんなに沢山もらったの初めて。
とぼとぼ前方注意して歩きながら、
お返事を書きました。
お返事には2時間以上かかりました。
桂川駅にはFishingShowから帰って来た旦那さんが
迎えに来てくれていました。
助かりました。
さっきまで大丈夫だった足裏が、
ちょっとひりひりしだしたからです。
家に到着してもまだお返事送信は終わらず、
シャワーだけ浴びて、
疲れて寝てしまいました。
こうして、私の夢の初フルマラソンで完全裸足は強行されました。
誰でもやればできるのです。
こんな私でもできたんだから。
ただ、急にやってはダメです。
マメや水ぶくれが出来ない強さというのを目安に、
徐々に足を原始に帰してあげてくださいね。
あとがき..
翌日になって、驚くほどダメージが少ないです。
速度が遅かったからかもしれませんが、
これが裸足ランの特徴じゃないかと思います。
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