【結論】67km地点9時間半でリタイア
様々なご声援ありがとうございました!!
記憶が消えないうちに記録しておきます。
■出発〜スタートまで
いつものようにゼロ泊のバス参加なので大会前日土曜日の夕方に3時間仮眠。
眠れなくても目を閉じて横になり安静にしていれば寝た事になる。
23:30京都駅発のトップツアーのバスに乗り、現地2:45に到着。
バスの中では1時間ほど眠れたかな?
バスツアーはトイレ休憩や時間調整でいちいちアナウンスがあるのでじっくり眠れないのが難点です。
すでに受付が始まっていたので体育館に入ってすぐ受付をし、ダメ元でチップの交換の相談。
すると、今年はまだある様で、チップを交換してもらえた。
ラッキー!これだけでもストレスがだいぶ違う。
多くのワラーチの人が今年はゴムやリストバンドなどを使って通常の平べったい2枚のチップを装着してくれたからかもしれない。一応、私もヘアゴムで去年と同じ様に用意していました。今年は見た目がサンダルを履いている様に見えるから、ゴムの色は目立たない白の細いものにしていました。
交換してもらったマジックテープで片方の足に付けるタイプのチップは、精度が低いそうです。
精度が低いのでタイムが計測できない事があると念押しされました。
そういえば、何年か前計測されなかったり、計測地点が抜けてたりすることがあったな。
まぁ、ゴールさえ記録されれば良いいので。
チップはすどうさんという男性に名指しで返却しないといけないので、タイム表に忘れない様にマジックで書き込む。
そして体育館の2階の女子更衣室にあがり、準備を始める。
用意しておいたおにぎりと卵焼き、ウインナー、水筒のお味噌汁をゆっくり少しずつ食べながらゼッケンを付けたり、荷物をまとめたりする。
1日中雨予報だけど、全身に日焼け止めをしっかり塗る。
服装はいつものTシャツの下にファイントラック。濡れると寒くなるかもしれないから。
帽子もかぶる。
西村さんと再会。
ゴールを誓い合う。
■スタート〜30km
あっという間にスタート30分前。
なるべく前の方に並ぶ。
何人かに声をかけてもらう。
雨は降っていない。
スタートして走り出す。前の方だったので待ち時間は無く、すぐに走り出せた。
沢山の人に抜かれていく。
今回はもう覚えられないくらいたくさんの人に「平さんですか?」と声をかけてもらった。
嬉しかったのはみんながタイム表を見せてくれた事。
なんだか責任重大ですね。見せてくれた人がみんな完走できてます様に!
序盤は周りのペースに引き込まれて速くなりがちなので、グッと押さえてゆっくり走る。
ガーミンはすぐに充電切れになるから時計モードで使用。ペースは体感でしかわからない。
たまに、お話ししていた人にペースを訪ねて確認する。
雨が降らず、蒸し暑い。
1回目の七竜峠が去年よりキツく感じた。登りのパワーが足りない。
暑かったからか、練習不足か。
浜詰めのエイドの手前の公衆トイレでファイントラックを脱ぐ。
今回ファイントラックを着て走ったのは失敗だった。時間にして1時間ちょい。
ここのトイレもきれいなので、裸足でもまったく問題ない。
エイドは2個スルー。
最初のエイド3つ分ぐらいは予定通りのタイムで通過。
11.1kmの浜詰エイドから16.3kmのくみはまSANKAIKANの区間で前方にNAOさん発見!
よくよく聞くと、京都からの同じバスに乗っていたみたい。まぁ、沢山乗っているからわからないよね。
しばらく一緒に走る。でも私がしゃべりまくるからテンションがあがってついついペースが速くなってしまう。
NAOさんの新ガーミンで約6分38秒/キロでした。
NAOさんと別れた後しばらくして黄色ぐわTの男性とであった。
お名前はストラトさん。後方に井出さんもいますよと教えてくれた。
ちょっと後で井出さんも合流。ブログが全く更新されないのでもうランも止めてしまったのかと思っていました。
しばらくわいわいと進む。
久美浜湾をぐるっと回るコースのどこかで、ウルトラ初挑戦で私のタイム表をもってくれているミヤケさんとおしゃべり。
涼しそうな青いおニューのアディダスのウエアが印象的。
彼女は40km行くまでに先行していったので完走できているんじゃないかと思います。
どの辺りだっただろう、jognote友達のりょうさんといつもの女性と会いました。
先行されたので完走できたんじゃないかなと思っています。後でわかるんだけどね。
ほかにもjognote友達のこうちゃんさん、boosucaさんにも会えました。
■30km〜
朝㝡川のエイドの前の七竜峠の前後で黄色のぐわTで靴を持って裸足で進んでいる男性を発見。
どうしたのか尋ねると、爪が靴に当たって痛いそうで。
なかなか荒い路面をいい感じで進まれていました。後でお名前を伺ったらカステランさんでした。
2度目の七竜エイドの手前でストラトさんと井出さんに追いつく。
七竜の下りで再び抜いていく。この坂の下り方がもしかしたら多少乱暴だったのかもしれないと今振り返って思う。
七竜の登りでカントラのTシャツのペアの女の人がしんどそうにしていた。
後もう少しですよ〜心の中で言ったか実際に声がけしたか忘れたけれど、その後も抜きつ抜かれつしてお互いにエールを送った。
浅茂川のエイドへの下りの前の緩やかな登りの付近で可愛らしい女の子に声を掛けられた。
最近twitterでフォローした裸足ランをしていてトライアスロンロングもこなすフルのPBが3時間半ぐらいというかっこよすぎるプロフィールの人。
タイム等から男勝りの同年代の人かな?と思っていたらあまりにもキュートだったので驚いた。挨拶後、彼女は後方に下がっていったのであれ?と思っていたら後でわかったんだけど友達のサポートをしていたらしい。
浅茂川のエイドまでは色んな人としゃべりまくりで気がついたらここまで来ていたという感じ。
疲労感は無いわけではない。
今年は浅茂川エイドにはうどんを食べる時に座っていた椅子はなく、立ち食い。
自販機でジュースを買ってミックスナッツを少しかじって縁石に少し座る。
予定より10分遅れ。
今年はワラーチの人がものすごく多かった。
私がぱっと見ただけでも20人ぐらいいたので、実際は倍以上、もしかしたら100人ぐらいいたのかもしれない。
ここまでの車道の大半が今年は舗装し直されていてとても滑らかで走りやすかった。
丹後ウルトラの路面の半分は裸足ランナーにとってフレンドリーな路面と言えると思う。
■53.9km弥栄庁舎〜
浅茂川から弥生までは街中の車が通る割と狭い道を進まないといけない。フラットだからそこそこのペースで進まねばならず、わりと単調でこの区間がなにげに苦しい。
弥栄庁舎の関門【12:00】を私の予定の11:26より19分遅れの11:45分頃到着。確か去年も同じぐらいの遅れがあったので、この区間のタイムは修正しないといけないかもしれない。
50km過ぎた辺りから、右足の甲の部分が突然の激痛。
え?なにこれ。
とりあえず、走っているうちに治るかもしれない。そう思って、いろいろな角度を試しながらだましだまし進む。
立ち止まってみると、その後しばらくは走れるけれど、またピキーンと激痛が走り、足を踏み込めない。
これはヤバい。平坦な道はまだしも、登りになると余計に踏み込めなくてがくっとなる。
この日は太陽も照っておらず、胃腸も問題なく、体力もまだ残っている。
痛みを無視して進むけれど足が言う事を聞いてくれなくて、思う様に走れない。
悔しくて泣いた。
この日を1年間も楽しみにしてきたのに、絶好のチャンスなのに、これでは関門に間に合わない。
泣きながら走る。
途中ワラーチの男性が写真を求めたけれど泣いていたので答えられなかったら、男性は後方に消えていった。
ごめんなさい。拒絶したつもりではなかったんだけど。
写真は自由に撮ってもらってなんの差し支えも無いのですよ。
無断撮影・無断掲載OK。でも話しかけてもらえると喜びます。
碇高原への差し掛かりで道路の脇にある溝に足をつけて冷やす。冷やすとまた走れる。
それを繰り返した。
トンネルの手前で私が痛いのがわかったのか、男性がエアーサロンパスを私に手渡して過ぎ去っていた。
エアーサロンパスは今まで1度も使った事が無い。
藁にもすがる思いで患部に吹き付ける。
すると、走れる様になった。
これでゴールまで行けるかも!
そう思ってしばらくすると、やはり突然がくっと激痛が走る。2〜3回吹き付けては走るを繰り返し、男性に追いついた。
エアーサロンパスはまだたっぷり入っているようだったので、お礼を言って返した。
■リタイアを決断
吉野のエイドを過ぎて半分ぐらい進むと激坂になる。
この激坂を歩いてでも何でもいいからクリアすると坂の終わりにエイドがあり、その後は少し下り気味で碇の関門まで軽快に走れる。
だから、碇まではなんとかたどり着こうと思っていた。関門に間に合えばそこから挽回するつもりで。
右側のみぞで足を冷やして引き上げた時、右足の甲に異様なふくらみを見つけた。
あ!コブみたいになってる!
一瞬で恐怖心が湧いてきた。
顔を上げるとすぐ目の前に救護車がやってきたので、手をあげてリタイアを表明。
リタイアの決断はコブを発見してから一瞬だった。0.1秒ぐらい。
■リタイア地点から会場まで
車には熱中症になったという私より年齢が上の男性が乗っていた。
吉野のエイドに一旦戻ってその男性は別の車に移動。
そして、入れ替わりに乗ってきたのは若い男の子だった。
どうしたのか訪ねると両足がつって動けないらしい。
なんでも週1回走るぐらいで練習らしい練習をしていなかったそうで。
それで65kmも走れたらすごいやん!
一人で参加してるの?と聞くと、友達が60kmにでてるそうで、最後に見たときは3番を走っていたという。
そういえば60kmの先頭グループが私を抜いていった時、3番目の人がナイスランと声をかけてくれた様な気がする。
陸上部で5000mをやっているらしい。
救護車に乗ってきたM君も高校時代に3000m障害をやっていたらしい。
私の弟は800mの選手で○○っていうんだけど知ってる?と聞くと、知ってます!!!となって、
そこから私の弟と同い年のM君と陸上の話で盛り上がった。
救護車に乗ってしばらくして雨が降り出した。
吉野から弥栄庁舎へ向けて出発してすぐの坂で歩いている赤いサンダルの井上さんを発見。
あぁ、残念。この段階で歩いているという事はきっとリタイアだ。
弥栄庁舎で大きなバスへの乗り換えがあった。
M君が後から乗り込んできて私の隣に座ってくれたので嬉しかった。
リタイアバスの雰囲気はめっちゃどんよりしていてなんとも言いがたい空気が立ちこめているけれど、
地元高校出身のM君のおかげで、すごく楽しいひとときを過ごせた。
M君はもう少しちゃんと練習して来年リベンジするらしい。
下手したら自分の子どもと言ってもおかしくない年齢の男の子だったけれど、きゃぴきゃぴしゃべれてほんとうに楽しかった&リタイアのどんよりを一切感じる事無く会場に到着できて大変救われた。
■リタイア後、体育館にて
体育館についてすどうさんにチップを返す為にスタッフに尋ねるとイケメンのすどうさんはいなかった。
別の男の子にチップを返して、荷物を自分で置いた場所に自分で引き取りにいき、2階に上がる。
疲れて寝ている人もいる。その場所にいるほとんどの人がリタイアした人なので、なんとなくどんよりムード。
15時頃だったので時間はたっぷりある。
まず、コブの写真を撮ってからぞうきんできれいに汚れを落とす。
それからタオルを持って下の水道に行き、絞ったタオルで顔や身体を拭く。
スッキリする。
再び2階に戻って全身着替える。
それから救護室へ行って診察してもらった。
熱を測ったり血圧を測ったり、結論としては疲労骨折かもしれないのでレントゲンは撮った方が良いとのこと。
疲労骨折ってどうやって直すのか?安静にして直す。
という事は検査しても意味がナインじゃないのかしら。
お礼を言って救護室を去る。特に何か処置をしてもらえるわけではなかったのであまり意味が無かった。
救護室からの帰りに引換券でたこ焼きと酎ハイをもらう。
さらにホットコーヒーも入れてもらう。
2階にあがっていくと奥の角に西村さんのウエアに似たシルエットが見えるが視力が落ちていて良くわからない。近づいていく途中の体育館の中央で「まみさん!」と声を掛けられた。
とえさんだった。リタイアしたらしい。しばらくお話ししてから西村さんの方へ近づく。
やっぱり西村さんだった。残念という気持ちとほっとする気持ちが両方あった。
私はぜったい西村さんはゴールすると思っていたから、私がリタイアになってしまって申し訳ない気持ちでいっぱいだったし、
ちょっと罪悪感が減った。
そしてアルコールの力も加わって私は妙にハイテンションでしゃべりまくっていた。
正直、めっちゃ楽しくて静かに出来なかった。
西村さんが湿布を持っていたので1枚分けてもらって幹部に貼る。
体育館の2階女子更衣室の中は蒸し暑くて気分が悪くなるので、更衣室をでたところのソファーに移動した。
SNSに書き込み&返信。わたしはたこ焼きの他にウィダーインゼリー1個、パン1個、バナナ1本を食べた。
そこで女性がソファーの仲間に加わった。
ちょっと酔いがあったからか、どのタイミングで加わったのか忘れてしまった。
同じくリタイアした彼女はトップツアーのバスで帰るという。
水都ウルトラの話をしていた時に会話に加わったんだったかな?
水都ウルトラをめっちゃ推しして盛り上がりました。
途中、60kmを完走したしずまろさんが階段を上がってきた。
出走しているって知らなかった。ゴールを祝福!
そろそろバスの時間が近づき、お互いに名告りあいました。
彼女はハッタタカコさん。
ウエアの話になり、メッシュのベストにTAKAKOと書いてあると聞いて、そこで序盤に私からお声がけした女性だという事がわかりました。去年もたしか見かけてそのベストの文字が印象に残っていたので今年は声をかけてみたんです。
3人で再会を約束して別れる。
■帰りのバス
帰りのバスでは偶然に朝のバスで隣だった女性が隣にやってきた。往路私はめがねをかけていたので覚えてもらってなかった様で。
でもテンションが高い私はまたいろいろ話しかけました。彼女は神戸マラソンに当選したそうです。
一通り話してあとはSNSに返事、その後小説を読んでちょっとうとうとしました。
気がついたらサービスエリア。その後またうとうとして、問題なく京都駅に到着。
吐き気が無く無事に到着できて良かった!
毎年、吐き気との戦いだったから、とっても楽でした。
来年は車を運転していこうかと思ったけれど、万が一足に怪我をしたら運転してかえれないと言うリスクもある。
ちょっと考えないとね。でも二度と同じことが起こらない様に鍛える。予定の110%にする。
■リタイアの原因を考察
今回のリタイアは精神論でもなく、補給の問題でもなく、ペースは若干遅かったけれど、ねばればゴールできる可能性はあった。
えぇっ!!と思う様なコブが足の甲にできててびっくりしてその瞬間リタイアを決めた。
そこで、なぜその部分が故障したのかを考えてみると、走り込み不足の一言につきる。
まず7月の走行距離が極端に少なかった。
7月の走行距離が減った原因の1つにはアイアンマンセントレアの参加があるかもしれない。
6月の大会後、ちょっと足に違和感がでた。その辺りからちょっと調子がコントロールしにくくなったような気がする。
やっぱり大会後はグッと我慢して休養しないといけないかもしれない。
7月は累計87km。
8月は累計205km。
練習量がいきなり倍以上に増えている。これが足にダメージを蓄積させる結果となったんじゃ無いかと思っています。
練習量はその前の月の2倍を超えてはいけないでしょう。
という事は7月は最低100kmになるぐらいの練習量になるようにメニューを組まなくてはいけない。
そういえば8月の45km走とか30km走のとき、なんとなく、右足にしびれがでるような感じがしていたんです。
急に走行距離を伸ばしたわけではなかったけれど累積すると急に増えたとも言えるので、足が追いつかなかったんでしょうね。
あとは、小塩山の峠走を今年はほとんどやっていない。
去年はなんども登り下りして鍛えられていたんだと思います。
だから登りのスタミナ、下りの打撃耐性が育成され、七竜峠も難なくさくっと登り下り出来たのでしょう。
補給は完璧に近づいてきました。こまめに少量水分を取る。少量食べるを心がけて、エネルギー切れと胃腸の不調を防ぐ事が出来ました。
問題はやっぱり練習量と内容。
来年は7月には峠走を隔週で入れて、累計は100kmを越えるぐらいのボリュームに。
8月は今年と同じで良い。もしかすると6月も峠走を1〜2回入れる方がいいかもしれない。
その辺りは西村さんと作戦会議を開いて合同練習をすることになると思う。
来年以降は毎年絶対完走でお願いします。
なんだか日頃のうっぷんを晴らすかの様にしゃべりまくった1日でした。