2015歴史街道丹後100kmウルトラマラソンの結果(完走記)

結論を急ぎたい人向けに↓
[国際親善大会 第15回2015歴史街道丹後100kmウルトラマラソン]
13時間58分13秒、完全オール裸足でゴールしました。PBわずかに更新(笑)
(100km女子完走率67.3%)
読んでくれてありがとう!

☆本文———
前日は夕方4時間ほど眠れないながらもじっと横たわって身体を休める作戦で仮眠。
夜10時に自宅を出発し、11:30京都駅発のトップツアーのバスに乗って、
3時前に現地到着。
去年は時間が無くなって食べ物が喉を通らなかったので、前もって着替えポイントに預ける様の補給食を分割梱包しておいた。
3:10からの当日受付開始までに自分で用意したおにぎりと卵焼きを食べ、カップ麺は食べる気がしなかったのでやめた。トップツアーのお弁当は申し訳ないけどお茶以外手を付けず。
ウィダーインゼリー1個補給。
トイレ&受付に向かう。
西村さんと無事再会。お互いに例年の定位置で準備をすすめる。
女子用の仮設トイレは一番乗りだったからか、とてもきれいでいい匂いもした。
体育館に入った瞬間、としえちゃんと目が合った!
思わず抱き合って喜んだ!まさかそんな人ごみの中で簡単にあえるとは思ってなかったので何かしら運命的なものを感じた。
当日受付には長蛇の列ができていたので、先に準備を進める事にする。
しばらくして西村さんが受付が空いていると教えてくれたので、受付に行く。
一番心配だったチップの装着。
なかなか上手く付いた。実際走ってみないと擦り傷が出来るかどうかはわからない。
多少血が出てもきっと気にならないだろう。
ガードするテープを張るのはやめた。
今年は着替えポイントの袋用にゼッケンナンバーシールが用意されていてスムーズだった。
まず、着替えポイント用の荷物を預けるとYujiさんが声をかけてくれた。
Yujiさんは速いのでたぶんもう会わない。お互いの健闘を祈ってお別れした。
運動靴を片付けて全ての荷物をまとめ、約30分前。いざスタートへ。

ステージ前にプーさんの姿のだれやねんさん発見!
フラスクボトルに参加賞のOS1を少しつめかえる。
去年も私の写真を撮ってくれたヒゲのおじさまと撮影。
スタート後も何度かお会いできた。
早々とスタート地点に並ぶとちょうど目の前に古川君がいた。
凄い偶然~。古川君は3日前に扁桃腺を切ったとこなので、浅茂川漁港でリタイア予定との事。
そしてさらに隣にたもんさんが!たもんさんはおねえさんと合流するため最終関門で待つとの事。
写真を撮ったりおしゃべりしたり、ぼっちスタートの予定が楽しいスタートになった。
今回、娘の同級生のお父さんが参加される。
2人の女の子とお母さんが応援してくれた。お父さんは私より後ろの方からスタート。

スタート直後~1時間ほどは真っ暗。
路面が見えない恐怖があるものの、今年もライト無し。
案外安全なもんです。
暗いのと序盤だから誰も歩かないのとで1回目の七竜峠の登りはさくっとクリア。
予定通り2つのエイドをスルー。
約1時間で明るくなって来た。
今年は浜辺沿いの迂回路がコースになっており、すばらしく美しい砂浜と、打ち寄せる波を眺めながら
最高の気分の朝を迎える。
浜詰めエイドの手前で井出さんに遭遇。エイド寄りますか?と聞くとまだ寄らない。というので私もなんとなくスルー。しばらくお話しした後、お別れ。井出さんはあっというまに先に進んで見えなくなった。

いつものくみはまエイド(16.6km地点)でトイレに寄る。
ここのトイレはめっちゃ綺麗で、裸足でも躊躇せず入れるし、特に女子は空いているのでおすすめ。
(男子はまあまあ並んでる)
ここでも娘の同級生のお母さんたちとあえた。お父さんより私が少しリードしてるっぽい。
梨を食べる。

久美浜湾をぐるっとまわる。途中60kmのスタート地点付近を通過する。のちほどスタートする60kmの選手がちらほら。

「死ぬ気で走らんかい」の黄色いTシャツの人と何人かお話しした。
一人だけ名前を聞いた。丹後関連ブログをあさっていた時に読んだ事のあるカブトムシさんだった。
何度かすれ違った後、先行された。
物覚えが悪くって、一度名前を聞いても覚えられない。2度3度お会いしてやっと覚えられるという脳の許容量です。

夕日が裏の砂浜の手前だったか、どの辺りでか、娘の同級生のお父さんに追いつかれる。

2度目の七竜に向かう、どのあたりだったか、私のブログを見ていただいているらしい去年も出会ってお話しした女の子にあう。かわいい女の子が毎年参加するというウルトラの魔力。。来年もあえたらお名前を頂戴しよう。彼女は先行してすぐに見えなくなった。

2度目の七竜は逆からの登りですこし傾斜がきつい為か、歩く人が多い。
私は歩くと極端に遅くなるから、ゆっくりでも走り続ける。
この夏、小塩山を何度も登った。あの坂に比べたら短い。すぐだ。簡単にクリアできる。そう思いながらなんとかクリア。しばらくして登りで追い抜いた人たちに抜かれるのは気にしない。
私は休憩はほとんどせず、だいたい一定のペースで進んでいく。
走りながら休憩する。以前に歯科医のたけちゃん先生が「歩いてしまいたくなるペースは速すぎる」と言っていたので、歩きたくなりそうだったらペースを落とし、最低限の走りを維持し続けた。

この辺りだったか、もっと後半だったか、
応援で走っているこばやんさんに会う。
来週スパルタスロンにでるらしい。

七竜峠をクリアしたら楽しみにしているうどん。
そろそろお腹も減って来たし、早くうどんが食べたい。
今年はサザンの爆音はなかった。クレームかな?
コーラも無かった。
お腹が減っていたのでうどんは2杯たべた。
娘の同級生のお父さんがマッサージを受けている間にこっそり先行する。
自販機でアセロラドリンクを購入。少し飲んで背中にセット。

ここまではウォーミングアップだ!とはいうもののまあまあ疲れたぞ?
とりあえず元あじわいの郷が生まれ変わった「食の王国」をクリアし、としえちゃんが待っている弥栄の関門まで頑張る。

[ここで一つお詫び]
タイム表のポイント名が間違っていました。
弥栄を弥生と打ち間違えてたのです。ごめんなさい。
その他、登り下りやペース等見直さないといけないと思います。
修正します。

「食の王国」は例年と違って裏側から進入し、去年の進入路へ抜けるという大幅な変更。
そのおかげで辛く厳しいぶつぶつの路面を通らず、ほぼなめらかな路面のコースでするっと通過。
ちょこっとトイレにもよる。
しかし、ここに来てタイムが少しずつ遅延し15分ほど多くかかっている。
次の関門はまだ余裕があるものの、15分も遅れたらゴールが厳しい。
なるべく急いで関門に向かう。

弥栄庁舎(56km地点)でとしえちゃんと再会。
日陰で椅子に座ってウィダーインゼリーを飲む。私はこれが今回正解だった。
甘いジェルは無理っぽいのでリュックにつっこむ。
BCAAドリンクも数口飲んでそれ以上は無理だった。
冷たいタオルで汗を拭き、としえちゃんとは最終関門で再び会う約束をし、そそくさと出発。

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さぁ、いよいよラスボス対決だ!

次のエイドまではゆるめのペース設定になっているので、
遅れた15分を少しでも詰めていきたいという気持ちで進んだ。

どの辺りだったか、この辺りだったか、
夏の愛宕山1周練習会の時に一緒に走った上田さんに抜かれる。
初めてのウルトラ挑戦の上田さんはするっと先行された。

去年お世話になった薬局の人たちが店の前で応援していたので、
大声でお礼を言う!

新中津橋手前(63.9km)に西村さんがいた。
再会の喜びもつかの間、リタイアするとの事。
どうやら食べ物を受け付けなくなったらしい。
彼女は去年完走しているので、当然今年もと思っていたのに残念。

65km前後のところで、ミルクティー購入。
ペットのものが無いため缶(小)を一気飲み。

その次のエイドだったかその前だったかもう記憶が定かではないが、
ハニースティンガーを補給、と思ったらなんか期待した味と違う。
よく見たらショッツコーラだった。がっかり。

ラスボスの碇高原は、七竜に比べて最初はなだらか。
いつまでたってもゆるゆる登らされるばかりでなかなかボス的な坂が現れない。
それどころか、登りきったと思ったらトンネル2個くぐって下らされる。
この登りで近くを走っていた女性を励ました。
「七竜の方がキツいぐらいですよ、だらだら長いだけです。」
10kmもある登りと言われるけれど、実質は最後の一個手前のエイドまでの3kmが勝負だ。
あのきつい坂が永遠に続くのかと距離にだまされるけどそこで心折れてはいけない。

私はこの坂の為に友達に書いてもらったメッセージを携帯していた。
でもすでに心にしっかり刻まれていたので、わざわざ見る事も無く、だいぶ歩いたけど諦めず登りきれた。

この区間はアスファルトがとてもガレていてその面では一番厳しかった。
何度か背中のワラーチの存在が頭に浮かんだ。
でもここまで来て今更履きたくない。
また近くを歩いている赤いウエアの女性を励ましながら進む。
この坂さえ登ってしまえば後は下りかほぼフラットだから絶対間に合いますよ!
ちょっとでも急ぎましょう!
「下りは苦手なんですよね~」
そう言う彼女は坂を登りきって先行していった。

実際、この時もう残された時間はなかった。
70kmの計測地点で万歳して一旦喜んでおいた。

碇の一個手前のエイド「縦貫林道合流手前」をクリアして、少しだけ登り、
その後は碇高原まで下り基調。なるべく飛ばす。
関門に間に合うか、間に合わないか。

碇高原関門(73.8km地点)制限2分前に滑り込む。
そこにたもんさんがいた。誰か友達を待ってるらしい。
砂利が敷いてあって荷物とりにいくのも厳しい。
もう残された時間は皆無。
ウィダーインゼリーを飲みながら進む。

しばらく行くと後ろからさっきの赤いウエアの女の人と一緒にたもんさんが。
そうか、友達だったんだ。
軽く抜かれて2人はすぐに見えなくなった。

下りもアスファルトが厳しい。
一昨年は嵐だったので路面と足裏との摩擦が大幅に軽減された為か、
これほどまで厳しいとは思ってなかった。
厳しいため得意の下りなのにスピードが出ない。

丹後さん、もしよろしければこの区間の舗装を少し直していただくか、
白線を引き直してください。なにとぞお願いします。

ふと前にサンダルの女性を発見。
女性は珍しい。
声をかけてみたら、なんと水都ウルトラで私が声をかけた女性だった。
水都の後にユリカモメにでると言っていた女性。
水都のメンバーに会えるなんてめっちゃ嬉しかった。
あれからサンダルを試してみたらとっても良かったのでずっとこれです。
ビーサン改造のサンダルで快適そうだった。

どこまで続くのか?と思わせる長い下り。
やっと次のエイドに到着。
残り時間を計算。
今回はガーミン1号が最近お亡くなりになったので、
ガーミン2号を単なる時計として使用。
ペースは時計頼りではなく自分の感覚で。
エイドは補給と言うより時間の確認ポイント。

最終関門まであと10km。
行けるか行けないかまたしてもぎりぎり。
左足の甲が小石を踏むと攣る。
しゃがんだりしてみても何度も攣るから無視する事にした。

エイドに寄る度に時間計算。
ぎりぎりだけど行けるかもしれないし行けないかもしれない。
同じ事なら進むしか無い!
私は加速した。ガーミンが無いからペースはわからない。
自分ではキロ7分切るぐらいのつもり。実質もっと遅かったかもしれない。

信号で止まると脚が固まる。
徐々に脚を動かしているうちにまた加速できる。
間に合うか間に合わないか、関門手前に何個か信号がある事は知っている。
半泣きで加速。

丹後庁舎最終関門(87km地点)制限2分前。
必死で加速してなんとかぎりぎり間に合った。
としえちゃんが待っていてくれた。
待望のつみれ汁があったのに、食べられそうにない。
梨を一切れ食べただけですぐにとしえちゃんとお別れした。
後は距離を積み重ねるしかない。
残り13km、1時間45分。キロ8分切らないと間に合わない。
まだ登りもあるし信号もある。
路面が綺麗でフラットなところはキロ6分半のイメージで駆け抜ける。泣きながら。

徐々に日が暮れてこおろぎが鳴き出す。

小学校エイドではおしるこがでる。でも今回はうけつけそうにない。
かなり内蔵に来ている。これ以上燃料は補給できないっぽい。
せめてもと、砂糖とミルク入りのホットコーヒーを飲んだ。
ちょっと気持ち悪い。
小学校横の激坂を歩いてクリア。ここは仕方が無い。

畑のエリアを登る。あぁ、終盤だなぁ。
その後は下りだ。

一昨年の台風のときも時間に追われて激下りだったなぁ、しかし今回は路面が厳しい。
思い描く様なスピードで下れない。
諦めずなんとかやりすごし、路面がなめらかになったら加速する。
琴引浜鳴砂文化館エイド(95.3km)でコーラを一口。
残り4.7kmを35分。だったか?
非常に厳しい。とにかく加速するしか無い。
何十人ものランナーをどんどん抜いていく。
私はとにかくゴールしたいねん。
そしてできればバスに間に合いたい。
そしてできれば時間内にゴールしたい。
そしてできればPB。

最終エイドをクリア。残り1.4km。12分。
歩いてもいけるんちゃうか?
ここで油断したらダメ。信号停止あります。
もう後少しです、頑張りましょう。女子に声がけして加速する。

今年は会場を裏の方からぐるっと回らされる。
ゴールが見えている感じがなんとも憎い演出。

角を曲がったら西村さんが待っててくれた!
この時点でも私は間に合うか不安だった?
「間に合うかな?間に合うかな?」
意味なく半泣きで問いかける。
西村さんがでっかい荷物を担ぎながら並走してくれた。

ゴールゲートの手前で計測マットがあって、通過したらアナウンスで名前を呼ばれた。
安堵。

約2分残してゴール!
やったPBやん笑

ゴールゲート脇にはとしえちゃんがいた。Yujiさんもいた。
わたしはわーわー泣いた。と言いたいところ本当のゴールはまだだった。
せっかく再会したけれどすぐにお別れ。
女子更衣室に上がっていくと、華子さんにばったり会う。
ゴールできたかどうかなんとなく聞けなくて、後から無事ゴールできた事を知る。
最後あえて良かった。

そして、濡れたタオルで全身を拭き、
なんとか着替えてバスに間に合った。

完走証はバスの目の前で出力していたので、
すぐ出ますか?と聞いたらすぐ出せるとの事だったので、
ゼッケンを渡してお願いした。

ここでスマホの電池切れになる。
誰にも連絡できなくなった。

バスに乗って隣の人と少しお話。
もしかしたらグロッキーになるかもしれません。もし、もどしたらごめんなさい。
と念のため報告。
嫌な予感は現実に。
高速に乗るまでの渋滞で気分が悪くなり、
1度目の波はなんとかこらえた。
サービスエリア休憩まではなんとか持ちこたえますと言ったところ、
隣の人が席を移動してくれた。
2人分の席に横になり、なんとかやり過ごそうとするも、
結局、サービスエリアまでは我慢できずリバース。
少し楽になった。
その後、サービスエリアについてもう一度吐くけど、もうほぼなにも出ない。
出発時間ギリギリまでそとで待機して、バスに乗り込む。
60kを8時間ちょいだったかで完走した隣の女の人はとても親切に面倒を見てくれた。
京都に到着して、女の人にお礼を言って、ほとんどの人が降車した時に降りようとしたら、
前の方にいた女の人(ちょっとcocoさん似)が心配して声をかけてくれた。
これから夜行バスで静岡に帰るけれどまだ時間があるからと言って、
なんと、タクシーまで荷物を運んでくれた。
私の荷物はめっちゃ重いので本当にありがたかった。
その女性も昔はよく戻したらしい。最近は腹筋を鍛えて戻さなくなったとの事。
私は腹筋は割れてるんですけどね~。
人それぞれかもしれない。補給計画がまだまだ甘いんじゃないかと思う(量が少ない)。
こんなに見ず知らずの人に深切にしてもらって、本当にありがたい一日の終わりだった。
どなたか知りませんが、ありがとうございました。
ウルトラを走る強くて優しくて美しい女性2人。
いつか私もしんどくなっている人がいたら、手伝えるぐらい強い人になりたい。

そうして私のメインイベントは幕を閉じたのでした。

今年は去年よりもさらにワラーチの人が多かった。
20人は見たと思うので、もっと速いペースの人で10人はいそうだから、
30人ぐらいはいるんじゃないかと思う。
倍々の法則で激増しているので、来年は参加者の1割いったりして。
ま、それは無いか。
なんでだろうね、昔ララムリが走った大会だからかな?
暑いからかな?

コースは舗装が新しくなっているところも多く、
前半に関しては去年よりずっと走りやすくなってた。
気候も曇り~雨~曇り~晴れ~曇りという感じで、最高に走りやすかった。

もちろん、来年も出たいと思った!
丹後さん、最高の1日をありがとう。

懸念していた計測チップの装着は、ヘアゴムを人差し指に引っ掛けて足首でくくるという方法にした。
去年は足首だけでまいて、甲の部分が擦り剥けて血が出たので。
結果は何の違和感も無く快適に走れた。
一つ残念な事は遠目にワラーチに間違えられる事。何人かにワラーチ!と言われた。
逆手に取ると、これだと裸足禁止の大会も出られるかも。。

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足裏のダメージに付いては右足の拇指球に軽微な擦り傷ができたぐらいで、
ほぼノーダメージ。いやいや、「ほぼ」というのは無くしたい。
ノーダメージは非常に難しいけど、他の誰かがいつかやってくれるだろう。

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2013歴史街道丹後100kmウルトラマラソン 当日

【結論】13時間59分59秒で完走しました。

注意:無駄に長いです。

今回は何があっても完走したい!
そのため、リュックにzem(アクアシューズみたいな履物)を背負いました。
10日前の天気予報から、どうやら曇るらしいという事で、
これはもう裸足でやるチャンスに違いない!とテンションがあがりまくりました。

去年は灼熱の丹後。路面の温度が熱すぎたのが直接のリタイア理由ですが、
暑さの中を走りきれる走力も体力もありませんでした。
今年ももし灼熱だったらゴールは無理だったと確信しています。

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計測チップですが、去年ワラーチで走られた知人が普通のチップを足首にまくのでも認識するという事だったので、足首にゴムで巻き付けて体育館の中をうろうろしてたら係の人に止められて、オレンジのチップに交換してもらいました。
去年はそれをよくわかっていない係の人に渡され2個付けて計測が失敗しました。
オレンジのチップは1個で良いのです。

ちょうどワラーチの女性とチップのくくりかたについて話していたところだったので、先ほどの人はお友達ですか?と聞かれいいえ知らない人です。というと、その後MCの人が何度も「裸足で走られるランナーがいるそうですが、計測チップはオレンジのものでないといけないので受付までお越し下さい」となんども繰り返し言われました。
しかし、裸足で走る人はたぶん私だけでしょう。
結局ワラーチの人のくくり方でも計測できていたんだと思います。

当日は雨。さらに台風も近づいているなど、後半の荒れ具合が心配なスタートでした。
去年は100円均一のハンドライトがいまいち明るくなかったので、
今年はPetzlのヘッドライトを点灯して走りました。
ライトが活躍するのはほんの1時間程度なのですが、なるべくダメージを少なくしたいので付けました。
正直なところ無くても良かったかもしれません。

雨の場合、路面と足裏の摩擦はとても軽減されます。
だいたいの路面では快適で最高でした。

緑のウエアーの男性に声をかけられました。
彼は過去4回完走しているそうです。
去年の灼熱の丹後も完走されたとの事で。
その時、このペースやと厳しいと言われました。
そんな殺生な..まだ序盤なのに。
私はその後、残りの体力温存とか後先考えず、できるかぎりペースアップしました。
その後もなんどか会ったのですが会うたびに厳しいと言われて正直ちょっと嫌でした。
でもその言葉のおかげで実力以上に踏ん張る事ができ、奇跡的にゴールできたと感謝しています。

去年のダメポイントは2回目の七竜峠。
私は歩くのが遅いので、走る。ほぼ全部走ったと思います。
周りの人は歩いてました。
そして下りは飛ばすのが難しい。
スピードが上がると石を踏んでしまうこともあるし、だいたい山の道路は粗くなっているというのが一般的だし。
下り技術についてはわたしなりに研究しました。
上半身の位置は上下させず、膝と足の付け根が少し曲がった状態で衝撃をバネで吸収しながらくるくるまわす感じ。右足ついたら水面に沈む前に左足をだすというイメージ。

下り用の筋肉は2回の六甲全縦で鍛えられているはずなので、慎重になりすぎないようにできるだけとばしました。

エイドは各1分みていましたが、30秒以内に済ませたと思います。
最初の混雑するエイドは2個スルーしました。
好物のうどんエイドも1杯だけにがまんし、長居せずすぐ出発。
休憩は走りながら。

うどんエイドまでは貯金が20分ぐらいできました。
この貯金が碇高原でほぼなくなるのですが、
もともとぎりぎりゴールの計画でしたので、計画通りです。

うどんエイドからあじわいの郷までは去年リタイアしたので通れなかった場所です。
歩道の路面が粗いため、本当はダメだけど道路の白線を走りました。
あじわいの郷の中の最初の舗装もひどいものです。坂になっているので滑らない為にそうされているのでしょうが、巨大ヤスリ状態です。しかし、オール裸足を目指しているため、そのまま進みます。ちょっとズルをしてバラーのアーチのレンガの道も利用しました。
思ってたよりサクッとクリアしました。

碇高原は一気に登りきる訳ではなくまず小さいキツい小山を登ったら下ります。
この坂は相当キツいので早歩きで登り、登りきったら約1キロ下るのでスピードを出します。
その後、登りに入りますが、エイドは4km弱ごとに2個あるので次のエイドを目指す事だけ考えます。
標高は400mですが、分割するので諦めなければ登りきれます。

70km地点で万歳しました。
裸足での最長距離更新です。
関係ないけど横の男の人にそう言いました。

登りきったところで、次の関門まで残り15kmの2時間。
貯金は4分に減っていました。
例の緑のウエアの人は厳しいと言います。
別の人はいけるでしょうと言います。
なぜか、預けた荷物がありませんでした。
私の補給どこいった~~?

という事で私は諦めずになるべくスピードアップして進むという選択をしました。
標高が上がった分、一気に寒くなり冷える。
長袖ハイネックシャツを取り出し、着用。
それでも冷えるので100均雨合羽をさらに着用。

脚にも疲労蓄積し、もう動かないんじゃないか?というぐらいだけど、
ゆっくりペースで走り始めると徐々にアップしていける。
今日のチャンスを逃したらいつゴールできるかわからない。

もう脚が壊れても脚の裏がずたずたになったとしても絶対ゴールしたい!
2年前だったか、テルさんが制限時間1分後にゴールされた。
わたしもそうなるのか?
いや、1分は今からだったらまだ短縮できる可能性がある。
息が苦しいけどスピードアップ。
前の人を一人ずつ抜いていく。

そしてラストの関門に3~4分前ぐらいに到着。
関門突破!よっしゃぁ~。

つみれ汁は無かったのでお湯に砂糖と梅干しを入れたものをいただきました。
長居は禁物。
ラスト13kmを2時間弱。いけるかいけないかぎりぎり。
計算すると気が遠くなるので次のエイドまでを予定時間よりなるべく早く到着する事を目標にし、進む。
ラスト13kmからエイドではエイドの出発時間をラミネートの計画表で確認。だいたい2~3分ありました。

最後まで油断できないのがこの大会。
ちょっとした登りがあります。
小学校でお汁粉をいただいたら、
もうひと登り。
その後下りがあり、あとは平坦です。

もう無我夢中。歯を食いしばり必死の形相。
あごが上がった状態。目は半分閉じている。

ラスト3キロ。
キロ8分弱ですすめばゴールできる計算。
しかし信号での停止などがある。
なるべくとばす。
諦めて歩く人がいる。
私は諦めない。
たとえゴールが閉じられてもなるべく早く到着したい。
いや、どうせなら間に合わせる!!

もう足裏の注意とか慎重に接地するとか考えない。
とにかくできるだけ脚をまわす。

ゴール目前。
真っ暗なのでだれも裸足はわからない。
もう間に合う。

カウントダウンが始まり、なんとぎりぎり残念~と言われる。
すぐに「あ、間違いでしたまだいけます。」とカウントダウン再開。
猛ダッシュで制限1秒前にゴール。
川内さんのように、倒れ込みそうになった。
しかし、バスに乗らないといけないんです。

たくさんの人が祝福し握手してくれた。

裸足での100km完走。
ついに、ついに実現できました。

それと、このブログを見てるという人に何人か声をかけていただきました。
ありがとうございます。
裸足ランニングの詳細は、日々jognoteに記録しています。

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