テーマ・プラグイン・WordPress本体の「更新の不一致」でサイトが壊れる

WordPressを支えているのは次の4つの要素です。

  • WordPress本体
  • テーマ
  • プラグイン
  • PHP(サーバー)

この4つはすべて “互換性” の上で成り立っています。
つまり どれか1つでも古いままだと正常に動かない ことがあります。

WordPressを数年放置すると更新が噛み合わなくなり、
ある日突然 “真っ白” になったり、 “管理画面に入れない” といったトラブルが起きます。

ここでは、その代表的パターンと復旧の流れを詳しく解説します。

更新の不一致で起きる代表的な症状

テーマ・プラグインの更新をしないまま WordPress本体だけが更新 されると、次のような症状が出ます。

  • サイトが真っ白(Fatal Error)
  • 画像がアップロードできない
  • 固定ページが保存できない
  • レイアウトが崩れる
  • メールフォームが送れない/届かない
  • 管理画面のボタンが反応しない
  • 一部プラグインが動作停止

しかも多くは “更新ボタンを押した瞬間” ではなく、数日後・数週間後に突然発生 します。

理由は、
他のプラグインが後から読み込まれた時点で矛盾が表面化する ためです。

なぜ数日後に壊れるのか?(遅延発症の理由)

① プラグイン同士が“後から”衝突するため

WordPressは多数の部品(WP本体・テーマ・複数プラグイン・PHP・jQueryなど)が組み合わさって動いています。

たとえば…

  • Aプラグイン更新 → 当日問題なし
  • → 3日後、別のBプラグインが動いた瞬間、AとBが衝突してエラー発生

これは実際に非常に多いです。

② 管理画面を触るまでエラーが発生しないケース

管理画面で特定のページを開いた瞬間、
古いスクリプトが読み込まれて その時点でエラー化 することがあります。

→ 更新と“壊れるタイミング”が一致しない。

③ 外部APIの仕様変更が遅れて影響する

SNS連携・決済・フォーム・キャッシュ系は、外部サービス変更の影響が後から来ます。

例:

  • Google reCAPTCHAの仕様変更
  • Facebook API更新
  • PHPのマイナーバージョン変更

→ 数日後〜数週間後に突然エラー化。

現場では「突然壊れました」が本当に多い

相談されるほとんどが、

「昨日まで普通に動いてたのに…!」

ですが、実際には…

  • 半年前の更新の不一致
  • 1年前に放置したテーマ
  • 数年前のプラグイン
  • サーバー側の軽微な変更

こうした 積み重ね が “ある日突然” 表面化しているだけです。

だからこそ「放置が一番危険」

WordPressは部品数が多いので、
放置が続くほど 壊れる確率が爆上がり します。

壊れるタイミングは、

  • 予告なし
  • 前ぶれなし
  • いきなり

だからこそ 点検が重要 です。

なぜ更新の不一致が起きるのか?

WordPress本体は頻繁に更新されますが、
テーマやプラグインは 制作者の事情で更新が止まる ことがあります。

代表例:

  • 無料テーマの開発終了
  • 有料テーマのサポート期限切れ
  • プラグイン作者の更新停止
  • PHPの新バージョンに未対応
  • jQueryの仕様変更に非対応

特に多いのが 更新停止したプラグイン

例:

  • Contact Form 7 の旧バージョン → WP6.xでエラー
  • Slider系プラグイン旧版 → PHPの新バージョンで動作不可
  • SEO系プラグイン旧版 → 固定ページが保存できない

放置期間が長いほど、複数の問題が“同時に”発生します。

さらに深刻なケース(作り直しが必要な場合も)

テーマやプラグインを更新すれば直るとは限りません。

更新しても直らないケース:

  • デザインが崩れる
  • ウィジェットが消える
  • 設定項目が初期化される
  • 古いショートコードが廃止
  • カスタム投稿が読み込めない

この場合は リニューアル(部分 or 全体) が必要です。

「使い続ける前提そのものが崩れる」ケースです。

復旧のために必要な4つのステップ

① 壊れている箇所の特定
② バージョンの組み合わせを検証
③ テーマ・プラグインを可能な範囲で最新版へ
④ どうしても動かない箇所は別プラグインへ移行

事前点検で「更新の不一致」は早めに気付ける

放置して壊れる前にチェックすることで、
不具合の芽に早く気付けます。

チェック項目:

  • 古いテーマはどれか
  • 更新停止プラグインはどれか
  • バージョン互換性の問題
  • PHP対応状況
  • 放置すると危険なポイント

“更新の不一致” は、早く気付けば軽症で済みます。

すでに不具合が出ているなら(30分無料相談)

  • 「急に真っ白になった」
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原因の特定だけなら30分あれば可能です。

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この記事を書いた人

平 真美