10の実例で分かる「放置が危険な本当の理由」
WordPressは「更新しないと危険」「放置すると壊れる」とよく言われますが、
実際のところ、
- なぜ壊れるのか
- どんなトラブルが起きるのか
- どれほど危険なのか
この辺りを“具体的に理解している人”は多くありません。
しかし現場では、毎日のようにトラブル相談が入ります。
- 突然の真っ白画面
- ログイン不能
- メール不達
- サイト改ざん
- 検索順位の急落
- 復元不能
多くの場合「WordPressを長期間放置していた」ことが原因です。
この記事では、これまで多くの復旧作業・現場対応を行ってきた経験から
WordPressを放置すると実際に起こる10のトラブル
を、実例ベースで分かりやすくまとめました。
「なぜ放置すると危険なのか?」
根本から理解できる内容になっています。
結論
なぜWordPressは放置すると危険なのか?
結論を先に言うと、
WordPressは「本体・テーマ・プラグイン・サーバー」の4つが“常に動いている仕組み”だからです。
このうちどれかが変わると、
他のどれかが対応できなくなり、エラーが発生します。
そして WordPress は “更新され続けるツール” なので、
放置していると時間とともに整合性が崩れていきます。
以下では、実際に多い事例を10個紹介します。
WordPress放置で起きる
10のトラブル事例
1. サーバープランの終了 → 新プラン移行 → PHP非対応でサイトが動かなくなる

レンタルサーバーでは、古いプランが数年で提供終了になることがあります。
その際、運営者は“強制的に”新プランへ移行する必要があります。
ここで問題となるのが、
新プランの PHP が、古いWordPress やテーマに対応していないこと。
結果として、
- サイトが真っ白
- 管理画面にログインできない
- フォームが動かない
などの深刻なエラーが突然発生します。
これは本人が何も触っていなくても起こるため、
「急に壊れた」という相談の原因の多くはここにあります。
2. WordPress本体だけ自動更新 → テーマ・プラグイン・PHPが置いていかれる
WordPressの自動更新は便利なようで、実は危険です。
本体だけ最新版になり、周辺は古いまま。
- テーマ
- プラグイン
- PHP(サーバー)
- 外部ライブラリ
これらと整合性が取れなくなり、
- 500エラー
- 表示崩れ
- 管理画面が真っ白
などの不具合が起こります。
3. 古いテーマ・古いプラグインの「開発終了」

WordPressで作ったサイトが5〜10年続くと、
- 開発が終了したテーマ
- 更新されなくなったプラグイン
が必ず出てきます。
すると、
- 新しい WordPress に対応しない
- PHP の新バージョンで動かない
- 脆弱性が放置される
という状態になり、
最悪は作り直しが必要になります。
4. WordPress本体・テーマ・プラグイン・PHPの「四重依存」が崩壊する
WordPressは多層構造の“依存関係の上”に成り立っています。
- WordPress本体
- テーマ
- プラグイン
- PHP(サーバー側)
どれかを更新すると、
他のどれかが対応できずにエラーが出ることがあります。
放置期間が長いほど、この依存関係が複雑になり、
ちょっとした更新でも全体が壊れる危険があります。
5. 契約情報・ログイン情報の喪失で復旧不能に

放置サイトではよくあるケースです。
- サーバー契約者が不明
- ドメイン管理先が不明
- ログイン情報がわからない
- 制作会社の退職・廃業で引き継ぎがない
サイトが壊れても、
どこにログインすればいいのか分からない
という状態に陥ります。
復旧が大幅に遅れ、
事業に影響することも少なくありません。
6. バックアップが壊れていて復元できない
バックアップは万能ではありません。
- 壊れた状態で上書きされる
- 保持期間が短く、残っていない
- そもそもバックアップが取れていない
復元できると思っていたら実はできない、
というケースは非常に多いです。
7. 脆弱性放置 → 不正アクセス・改ざん

古いテーマやプラグインには脆弱性があります。
放置すると、攻撃されてしまいます。
- サイトが書き換えられる
- アダルト広告が表示される
- 海外サイトに転送される
- スパムメールの踏み台にされる
復旧には時間もコストもかかり、
事業への影響も深刻です。
8. ボット攻撃・スパムでサーバーが落ちる

長期間放置されたサイトは攻撃対象になりやすく、
- コメント欄スパム
- bot によるフォーム攻撃
- サーバー負荷の増加
などが頻発します。
サーバーがダウンし、
お客様がアクセスできない状態になることもあります。
9. サーバー容量の圧迫 → 新しい画像・データがアップできない
放置サイトでは、
- 画像の未圧縮データ
- 古いバックアップ
- 使っていないテーマ・プラグイン
- ログファイル
などが蓄積し、サーバー容量がいっぱいになります。
すると、
- 更新ができない
- 画像がアップできない
- バックアップが作れない
という状況に陥ります。
10. Google検索から突然消える(SEO事故)

放置サイトはSEOにも悪影響です。
- モバイル非対応
- ページ速度が遅すぎる
- セキュリティ警告
- 構造化データの不備
- URL変更のバグ
これらは 検索順位の大幅低下 に直結します。
店舗・事業者にとっては致命的です。
WordPressは「放置してはいけない」仕組みで動いている
WordPressは
- 本体
- テーマ
- プラグイン
- サーバー(PHP)
これらが連動して動く仕組みのため、
どこかが古くなると、どこかが追従できなくなります。
放置期間が長いほど復旧コストは跳ね上がり、
最悪は作り直しが必要になります。
対策として「年1回の健康診断」を推奨しています

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- テーマ・プラグインの互換性調査
- セキュリティ診断
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