AIO・LLMO対策とは?中小企業のホームページに本当に必要なのか
この記事は動画でも解説しています。
動画で見たい方はこちらをご覧ください。
最近、「AIO対策」「LLMO対策」という言葉を目にする機会が増えてきました。
「これからはSEOだけではなく、AI検索への対策も必要」
「ChatGPTなどの生成AIにも自社を見つけてもらう必要がある」
そんな情報を見て、
「うちのホームページもAIO対策をした方がいいの?」
「今までやってきたSEOではダメなの?」
「具体的に何をすればいいの?」
と気になっている経営者やWeb担当者の方もいるのではないでしょうか。
結論からいうと、AIを使った検索が広がっている以上、これからAI検索を意識してホームページを運営していくことは必要だと考えています。
ただし、
「AIO対策だけをやっておけば大丈夫」というほど単純な話ではありません。
会社によっては、その前に優先した方がいいホームページの課題があるかもしれません。
この記事では、Web制作に約30年携わってきた立場から、AIO・LLMOと呼ばれているAI検索対策を、中小企業のホームページではどう考えればいいのか解説します。
AIO・LLMOとは?

最近、AI検索への対応について「AIO」「LLMO」「GEO」など、さまざまな呼び方が使われています。
まだ用語や定義が完全に統一されているわけではありません。
そのためこの記事では細かな用語の違いには踏み込まず、
「AIを使った検索や回答の中で、自社の情報を正しく理解してもらい、見つけてもらうための取り組み」
をまとめて「AI検索対策」としてお話しします。
これまでのSEOでは、Googleなどの検索結果で自社のページを見つけてもらい、検索結果の上位に表示されることが大きなテーマでした。
しかし現在は、Google検索でもAIによる回答が表示されるようになっています。
また、Googleだけではなく、ChatGPTなどの生成AIに直接質問して、商品やサービス、会社について調べるという行動も出てきました。
そのため、
「AIを使った検索でも、自社の情報を正しく理解してもらい、必要なときに情報源として見つけてもらうにはどうすればいいのか?」
という視点も必要になってきています。
SEOとAI検索対策はまったく別のもの?
では、これまで行ってきたSEOは必要なくなってしまうのでしょうか。
そういうわけではありません。
Googleも、AIを使った検索において、これまでのSEOの基本が引き続き重要だと案内しています。
例えば、
- ユーザーにとって役立つ、独自性のある情報を掲載する
- ページの内容を分かりやすくする
- 自社の商品やサービスについて正確な情報を掲載する
- 検索エンジンがページをクロールできる状態にする
- 重要な情報をページ上のテキストとして伝える
- ページを利用しやすい状態にする
といったことです。
つまり、
「これからはSEOではなくAIO」
と、完全に入れ替わるものとして考えるのではなく、これまでのSEOやホームページ改善の延長線上に、AI検索という新しい視点が加わってきた、と考えた方が分かりやすいと思います。
AIO対策としてよく聞く「構造化データ」とは?

AI検索対策について調べていると、「構造化データ」という言葉を目にすることがあります。
構造化データとは、簡単にいうと、
「これは会社の情報です」
「これは商品です」
「これはFAQです」
といったページの情報を、検索エンジンなどが理解しやすい形式で伝える仕組みです。
人がホームページを見れば、デザインや文章から、
「ここが会社名」
「これは商品の価格」
「ここはよくある質問」
と判断できます。
それを検索エンジンなどにも、より明確に伝えるためのものだと考えると分かりやすいでしょう。
構造化データを適切に設定すること自体には意味があります。
構造化データを入れればAIO対策は完了?
ここは注意したいところです。
構造化データを入れれば、それだけでAIO対策が完了するわけではありません。
Googleも、生成AI検索に表示されるために構造化データが必須なわけではなく、AI検索専用の特別な構造化データが必要なわけでもない、と案内しています。
もちろん、これは「構造化データには意味がない」ということではありません。
構造化データは、Googleなどの検索エンジンがページの内容を理解する助けになります。
また、適切に設定することで、通常のGoogle検索におけるリッチリザルトの対象になる場合もあります。
ただし、あくまでホームページ全体の施策のひとつです。
また、構造化データは、実際にページに掲載されている内容と一致している必要があります。
ページに書かれていない情報を、構造化データにだけ追加しておけばいいというものではありません。
ホームページの内容を変更した場合には、構造化データとの整合性についても考える必要があります。
そして何より、
構造化データを設定したからといって、必ずAIの回答に取り上げられるわけではありません。
もちろん、それだけでお問い合わせや売上が増えるわけでもありません。
AIO・LLMOだけではダメ。大切なのは全体のバランス

ここが、この記事で一番お伝えしたいところです。
仮にAI検索への対策を行い、AIを使った検索からホームページを見つけてもらえたとします。
ところが、そのホームページを開いてみると、
「結局、この会社は何をしてくれる会社なの?」
「他社との違いが分からない」
「料金がどこに書いてあるのか分からない」
「問い合わせをしたいけれど、どこからすればいいの?」
という状態だったらどうでしょう。
せっかくホームページを見つけてもらっても、お問い合わせや購入にはつながりません。
AI検索から見つけてもらうための対策をすることと、
ホームページを訪れた人にサービスの魅力を伝え、行動してもらうことは別の問題です。
逆に、ホームページの内容がとても分かりやすく、お問い合わせへの導線もしっかり作られている。
でも、そもそもほとんどアクセスがない。
これも、もったいない状態です。
その場合は、AI検索対策以前に、まずホームページを知ってもらうための施策を考えた方が成果につながるかもしれません。
そのため、
SEO
AI検索対策
ホームページの内容
お問い合わせまでの導線
SNS
広告
などを切り離して考えるのではなく、自社の状況を見ながら全体のバランスを考える必要があります。

中小企業が今やるべきことは、会社によって違う
では、何を優先すればいいのでしょうか。
これは会社によって違います。
業種や事業のフェーズはもちろん、現在のホームページの状態によっても変わります。
1.そもそもホームページへのアクセスが少ない
まず「どうやってホームページを見てもらうか」を考える必要があります。
検索対策、既存ページの改善、SNS、広告など、認知や流入を増やす方法を検討する段階かもしれません。
2.アクセスはあるのにお問い合わせが少ない
この場合は、アクセスをさらに増やす前に、
「なぜ問い合わせにつながっていないのか?」
を調べることが先かもしれません。
サービスの内容は伝わっているか。
お客様が知りたい情報は掲載されているか。
他社との違いは分かるか。
お問い合わせへの導線は分かりやすいか。
アクセス解析なども確認しながら、ホームページそのものを改善する必要があります。
3.検索から安定して集客できている
すでに検索からアクセスがあり、お問い合わせや売上にもつながっている。
こうした会社であれば、これまでのSEOやホームページ改善を続けながら、今後のAI検索を見据えた施策も検討していく価値があるでしょう。
同じ「ホームページを持っている会社」でも、現在地によって優先順位は違います。
だから私は、
「AIOが流行っているからAIO対策をしましょう」
ではなく、
「今、この会社のホームページには何が必要なのか?」
から考えることが大切だと思っています。
AI検索に取り上げられることがゴールではない
検索順位が上がる。
AIの回答で自社の情報が扱われる。
ホームページへのアクセスが増える。
どれも大切なことです。
でも、それ自体が会社の最終目的ではないはずです。
お問い合わせが増える。
商品が売れる。
予約が入る。
来店につながる。
会社によって成果の形は違いますが、最終的には、
事業の成果につなげること
がホームページの役割です。
例えば、
「AIの回答に取り上げられるようになりました。でも問い合わせは増えていません」
では、会社にとって十分な成果とはいえません。
AIO・LLMO対策を提案されたら確認したいこと

もしAIOやLLMOなど、新しいホームページ施策を提案されたら、
「それをすると、うちのホームページの何がどう良くなるんですか?」
と聞いてみてください。
そしてもう一つ、
「それが問い合わせや売上にどうつながるんですか?」
ここまで確認してみると、その施策を今やるべきなのか判断しやすくなります。
新しい技術だからやる。
流行っているからやる。
競合他社もやっているからやる。
ではなく、
自社の課題を解決するために必要なのか。
という視点で判断することが大切です。
AI検索対策も「やったら終わり」ではない
そして、これはAI検索対策に限った話ではありませんが、施策は実施したら終わりではありません。
実際に検索やAI検索でどのように見られているのか。
ホームページへの流入につながっているのか。
その人たちがお問い合わせや購入などの行動につながっているのか。
結果を確認しながら、次の改善につなげていく必要があります。
Googleでも、AIを使った検索におけるサイトのパフォーマンスを確認できる環境が整えられつつあります。
これからは、
「AIO対策をやったかどうか」だけではなく、「実際にどんな成果につながったのか」
まで見ていくことが、より重要になると考えています。
まとめ:AIO対策の前に「自社には今、何が必要か?」
AIによって検索の世界が変わってきている以上、AIO・LLMOなどと呼ばれるAI検索への対策を意識することは、これからますます重要になるでしょう。
だからといって、
AIO・LLMOだけをやればいいわけではありません。
そして、SEO、AI検索対策、SNS、広告、ホームページ改善を全部やればいいという話でもありません。
大切なのは、
自社の現在の状況を把握して、必要な施策を選ぶこと。
そして、
「何のためにホームページを改善するのか」という本来の目的を見失わないことです。
流行している施策に飛びつくのではなく、
「今のホームページには何が足りないのか」
「どこを改善すれば成果につながるのか」
を考える。
AIO・LLMOについて考えるときにも、この基本は変わらないと思います。
自社の場合、何から改善すればいいか分からない方へ

「うちの場合はAIO対策をした方がいい?」
「その前にホームページを改善した方がいい?」
「アクセスはあるのに問い合わせにつながらない」
「そもそも何から手をつければいいのか分からない」
株式会社サイトインデックスでは、こうしたホームページ改善のご相談もお受けしています。
業種や事業のフェーズ、現在のホームページの状態を確認しながら、
今どんな状態なのか。
どこに課題があるのか。
何を優先すると成果につながりやすいのか。
を整理し、必要な改善を一緒に考えていきます。
流行している施策をただ取り入れるのではなく、
今の自社に本当に必要な改善から始めたい。
という方は、お気軽にご相談ください。
